Summary
ここでは、自然環境倫理、情報倫理、生命倫理について見てきました。
以上に見てきたように、3つの分野にはさまざまな問題が存在します。これらの分野に共通して言えることは、進歩のかげにはなおも検討を要する課題が残っているということです。
私は、科学と倫理は、非常に融合されにくいものだと思います。むしろ、両者は相反するものであるといえるかもしれません。科学は時代の最先端を行く実践であり、反面、倫理は一歩立ち止まってその問題点を追究する論理だといえます。それゆえ、両者に矛盾や衝突が生じることに無理はありません。
しかし、その両者のスキマをなるべく埋めていくことが、今後の大きな課題となってくるのではないかと思います。人間の生活の向上や、新しい科学技術の進歩はもちろん、私たちが生きていくうえで有益なことでもあります。しかしながら、昔から人間が持つ倫理やモラルをふりかえりながら、社会のあり方を見直していく必要も存分にあるのではないかと私は思います。
生殖医療の有用性と危険性
■『現代倫理学入門』 加藤尚武
■『生命科学』 中村桂子
■京都大学大学院文学研究科倫理学研究室
http://www.ethics.bun.kyoto-u.ac.jp/
■『生命の尊厳倫理』と良心にもとづく産婦人科医療に迫る国際バイオエッシクスの脅威
http://japan-lifeissues.net/writers/irv/irv_40bioandconscienc01-ja.html
■滋賀県立大学 環境生態学科
http://www.ses.usp.ac.jp/ses/seitai/sotsuron/index.html
■動物病院対2ちゃんねる事件第1審判決をめぐって
http://www.ilc.gr.jp/mondou/6.htm